看護師の仕事がとにかくつらい。仕事を辞めたいけど、辞めるなら6か月前には言えと病院で言われた。どうしたらいいかわからない。
そんなあなたには、休職という選択肢があります。
休職というのは、病院やクリニックに籍を置いたまま長期間休むことです。
この記事では、つらいと感じたときの休職の取り方や休職したあとのその後について紹介していきます。
看護師の仕事をしていれば、つらい、辞めたいと感じた経験があると思います。
私にもありますし、あなたにもあるでしょう。
これが度を越えてくると、体や心に不調が出てきます。
病院へ行こうと思うとお腹が痛くなるとか、休みの日に何もしたくないとかです。
そんなときは、早めに仕事から離れて休むことが一番大切です。
看護師という仕事についているあなたは、誰かのために頑張りたいという気持ちが強いと思います。
それは、本当に素晴らしいことだと思います。
しかし、他人だけではなく自分のことも大事にしてあげてほしいです。
自分から休むと言わないと、いつまでも現状のまま働くことになってしまいます。
それでは、あなたの心身が持ちません。
この記事を読めば、休職についてわかり、仕事がつらいと感じたらそこを離れるという選択肢を持つことができるのでぜひ読んでいってください。
休職を考えるべき状況:あなたの心身の不調
仕事にストレスがかかるのは、それなりにあることですが、度を越えるストレスをあなたが受けているのなら休職を考えるべきです。
いくつかの休職を考えるべき状況を紹介します。
もしあなたがあてはまっていると感じたなら、休職を考えてあなた自身を休ませてあげてください。
頭痛やめまい、倦怠感などの身体症状
まずは、頭痛やめまい、倦怠感などの身体的な症状です。他にも腹痛や喉の違和感などの症状も身体症状にあてはまります。
これらは職場でのストレスが原因の場合があります。
不安症状、抑うつ症状などのメンタル症状
次に、動機や、緊張、気分の落ち込みなどのメンタルの症状です。
こちらも職場でのストレスが原因の場合があります。
休職を考えるべき状況:職場でのストレス
職場でストレスがある場合は、そのストレスがあなたの症状の原因である可能性があります。
ここでは、いくつかの職場環境を紹介します。
当てはまっている場合は、休職を考えると良いでしょう。
職場の人間関係が苦手
苦手な人がいるとか、上司が怖いなどの人間関係がストレスの原因になっている場合があります。
あの人がいるから仕事に行きたくないと思っている場合がこれに当てはまります。
仕事量が多い
仕事量が多く毎日残業している場合がこの場合に当てはまります。勤務時間が終わってから、看護研究を頼まれるなどする場合もあります。
全く休めないことがあなたの心身不調の原因になっている可能性があります。
これらに当てはまっていると感じた場合は、休職を考えると良いです。
自分では、なかなか自分がつらい状況になっていても抜け出せない場合がありますが、自分を守れるのは自分だけということを思い出してください。
休職を決めたらすべきこと1:就業規則を確認
休職を決めたら、まずは就業規則を確認してください。
就業規則の部分で、休職したらどれくらい休むことができるのか、どれくらいお金をもらうことができるのかなどについて知ることが重要です。
休職中に給与が払われることはほとんどないでしょう。
しかし、生活を保障するために給与の代わりに健康保険組合などから傷病手当金が支払われることが多いです。だいたい給与の3分の2くらいが支給されます。
(参照:傷病手当金について(全国健康保険協会))
休職を決めたらすべきこと2:メンタルクリニックへ行って診断書をもらう
次にやることは、メンタルクリニックへ行って、あなたの症状に応じた診断書をもらうことです。
休職をするときに、ただ一言「休職させてください。」だけではなかなか通らないことがあります。
そんなときに、医師が書いた診断書があれば休職できないことはありません。
そのために、診断書を取ることが重要になります。
メンタルクリニックの探し方
メンタルクリニックに行ったことがないという人もいると思います。
まずやるべきことは地域にあるメンタルクリニックをリストアップすることです。
「地域 メンタルクリニック」と検索すれば出てきます。
それらのクリニックに電話をかけて、行ってもよいか、診てもらえるかということを聞きます。
診てもらえるのであれば、時間を合わせて診察をしてもらってください。
土曜日などは初診の人は診てもらえない場合がありますので、平日に行くか、土曜日でも診てくれるクリニックを探してみてください。
診察では症状を伝え、診断書が欲しい旨を伝える
クリニックに行く目的は、診断書をもらうことです。
なぜなら、診断書がないと休職が難しいからです。
いろいろお医者さんに聞かれると思いますが、あなたは何かしらの心身不調の症状が出ているので、それを正直に伝えましょう。
そして診断書がほしいということをしっかりと伝えましょう。
上記の症状が出ているのであれば、「適応障害」の診断書がもらえる可能性があります。
これは可能性なので、実際の診断はお医者さんに任せてください。
ほとんどの場合は、何かしらの診断書を出してくれるはずですが、もし仮に診断書を出してくれないのであれば、他のメンタルクリニックへ行ってください。
他のメンタルクリニックへ行って、同じように診察してもらい、診断書をもらってください。
休職を決めたらすべきこと3:上司へ連絡する
就業規則を確認して、診断書をもらうことができたら、あとは上司に連絡をしてください。
「~と診断されたので、休職したい」ということを伝えましょう。
診断書を持っているのであれば、上司はその申し出を断ることはできません。
上司に連絡をすれば、休職するための書類が送られてくるので、その書類を書きます。
また診断書を提出するように言われると思いますので、郵送で提出しましょう。
直接上司などに会って話す必要はありません。
休職中の過ごし方
休職の期間は人によります。
1か月の人もいれば3か月、それ以上になる人もいるでしょう。
ここでは休職中にどのように過ごせば良いのかをお伝えします。
休職中に大事なのはとにかく休むこと
休職中に大事なのはとにかく休むことです。
あなた自身が休むことを何よりも大切にしてください。
仕事のことも忘れましょう。
仕事から離れることはあなたの体のために大事です。
とにかく休んで回復しないことには何もできません。
生活リズムを維持する
看護師は、日勤もあれば夜勤もあり生活リズムが乱れがちです。
夜に寝て、朝に起きるという生活をするように心がけましょう。
睡眠はとにかく大事です。
また、栄養のある食事も大事ですね。
読書や映画鑑賞、ウォーキングなどをする
最初は何もしたくない気持ちになっていると思いますが、少し元気が出てくると何かしようかなという気持ちになります。
何かしたいという気持ちになるまではとにかく休んでください。
少し元気が出てきたら本を読んでみたり、映画を見てみたり、少し外を散歩してみたりすると良いでしょう。
定期的なメンタルクリニックの受診
メンタルクリニックから診断を受けると、「2週間後に来てください。とか、3週間後に来てください。」とか言われると思います。
その通りにしっかりと診察を受けてください。
そこでお医者さんとしっかりと話し合って、今後どうするか相談しましょう。
休職後の選択肢
休職したら、いつか同じ職場に戻らないといけないかと言えば、必ずしもそうではありません。
ここからは、休職したあとにはどんな選択肢があるのかを紹介していきます。
休職した後には大きく3つの選択肢があります。
- 復職
- 転職
- 退職
一つずつ説明していきます。
復職について
まずは、復職です。元からいた職場に戻るという選択肢です。
ただ、戻ったあとにどのように働くのか、ということについては主治医の先生、そして上司などと相談しましょう。
前と同じように働いていて、同じようなストレスを感じるなら、せっかく回復したのにまた同じ症状が出てしまう可能性があります。
日勤だけにするとか、勤務時間を短くするなど、どんな働き方なら良いのかを相談しながら決めていきましょう。決して無理をしてはいけません。
転職について
次の選択肢は転職です。
他の職場に移るということですね。
これは、前いた職場では働きにくいとか、戻りたくないけれど看護師の仕事は続けたいという場合に有効な方法です。
転職をするときには、転職エージェントに相談して進めるのが良いので、転職をしたい場合は以下の記事を参考にしてください。
退職について
最後の選択肢は退職です。
いったん仕事を辞めるということですね。
もちろんこれは全く悪いことでありません。
あなたが完全に仕事から離れてこれからの人生を考えるきっかけになるはずです。
退職をして仕事をしない場合は失業保険をもらうことができる可能性があります。
あなたの生活を支えてくる保険なので、一度失業保険について調べてみてください。
(参考:失業保険について(マイナビ転職))
最後に
看護師の仕事をしていればつらいこともありますし、心身に不調をきたすこともあります。
それは何も悪いことではありません。
大事なことは、そうなったときにあなたがあなたを守ってあげることです。
その方法として休職があるので、しんどいなと感じたときには休職を考えてみてください。