転職を心に決めて、行きたい病院やクリニックが決まったら次にやることは応募書類の記入です。
応募書類を書くときに、必ず書かないといけない項目が自己PRです。
でも、自己PRって難しいですよね。
自分には、PRするところがないし、何を書けば良いかわからない。
どうやって自己PRを書けば面接まで行けるの?
今回は、こんな疑問にお答えしていきます。
自己PRは転職活動で聞かれる質問ナンバー1と言ってもいい質問です。
よく聞かれる質問なので、転職する方としてもしっかり考えて書くのですが、採用担当者の心に響かないことがあります。
その理由は、転職する方が、自分が思う強みをそのまま書いてしまうからです。
実は、それではうまくいきません。
この記事では、どういうふうに自己PRを作れば内定に近づくのかを解説してきます。
応募書類に自己PRを書きますが、そこで書いたじこPRはそのまま面接でも使いますので、しっかりと自己PRの書き方を知ってほしいと思います。
それでは、解説してきます。
自己PRは「以前働いていた病院でやっていたことをうちの病院でもやってくれるか」を聞かれている
まずは、自己PRで採用担当者が何を見ているかについて説明していきます。
自己PRで採用担当者が見たいことは、「以前働いていた病院でやっていたことをうちの病院でもやってくれるか」ということです。
応募書類を読んだとき、もしくは面接で話したときに、「この人ならうちの病院での看護業務を任せることができそうだな」と思ってもらうことができれば、その自己PRは良い自己PRということができます。
なぜ、これが大事かと言えば、病院側は転職してきた人に戦力になってほしいと考えているからです。
戦力になることが求められているので、あなたは病院側に「自分はあなたの病院でしっかりと仕事ができますよ」ということを伝えることが大事ということです。
「以前働いていた病院でやっていたことをうちの病院でもやってくれる」と採用担当者に思ってもらうことができれば、内定に近づくのは間違いないですよ。
自己PRの作り方
それでは、具体的に自己PRの書き方について説明していきます。
自己PRは以下の3ステップで行います。
・求人を読み込む
・自分の仕事を振り返る
・自分が行った業務を散りばめて書類を作成する
一つずつ解説します。
求人を読み込む
まず初めにやらないといけないことは、求人を読み込むことです。
求人を読みながら考えることは、この病院はどのような業務ができる人を求めているのか、ということです。
なぜなら、病院によって求めている人材が違うので、書くべき自己PRも変わってくるからです。
例えば、あなたが転職を希望している求人が、
「回復期リハビリテーション病院の病棟看護業務」
だったとします。
リハビリテーション病院なので、患者さんとのコミュニケーションが求められているということが分かると思います。
このときに、あなたが作った自己PRが
「これまで循環器げ成功報病棟に3年間勤務しておりました。術後管理を厳密に行う患者様が多いため、スピーディーなアセスメント力を磨くことができたと思います。例えば、心電図から不整脈の所見が疑われた場合は、これ成功報らら起こりうる治療の選択肢をパッと考え、メンバーや医師への的確な報告と迅速なケアへ繋げてまいりました。今後もスピード感のあるアセスメント力を活かし、質の高い看護を目指していきたいと思っています。」
だったとすると、採用担当者は、「素晴らしい経験だけど、うちで役に立つかな?」思います。
一方、あなたが作った自己PRが
「回復期病棟では、患者様と根気強く向き合う看護を学びました。中にはリハビリに消極的な患者様もいらっしゃいましたが、「少しずつでも一緒にやってみましょう」と声をかけ続けて意欲を引き出し、退院時、「○○さんが励ましてくれたから頑張れたよ」と言っていただきました。貴院でも、患者様が自ら治療に取り組めるようにサポートできる看護師として活躍したいです。」
だったとすると、採用担当者は、「前の病院でも同じような業務をやっていてうまくやっていたようだから、うちでも同じようにうまく業務をこなしてくれるだろう。」と思います。
きっと、あなたが採用担当者でも同じように思いますよね。
まずはしっかりと求人を読み込んで、転職先の病院がどんな人を求めているのかを考えてみましょう。
自分の仕事を振り返る
次にすることは、あなたがこれまでやってきた仕事を振り返ることです。
ここでやるのは、自己PRに書くためのネタ探しです。
求人票を見て、相手が、どんな仕事ができる人を求めているかがわかってきたら、その仕事ができますよということを伝えるためのネタを自分の業務の中から探していきます。
求人に、リハビリテーション病院の病棟看護業務と書いてあれば、そこから患者さんやご家族とのコミュニケーションが求められているなと分かりますよね。
だから、自分の今の業務からコミュニケーションが取れることを説明できる部分を探していきます。
患者さんとのコミュニケーションでも、ご家族とのコミュニケーションでも、同僚とのコミュニケーションでも大丈夫なので、コミュニケーション能力があることを相手にわかってもらうためのエピソードを準備しましょう。
自分が行った業務を散りばめて書類を作成する
求人を読んで、相手がどんな人を求めているかを知って、あなたがやってきた業務を振り返ったら、最後に書類を書いていきます。
順番としては、
1.自分の強みを書く
2.それを表すエピソードを書く
3.強みを活かして転職先の病院で何ができるかを書く
この順番で自己PRを組み立てると、とても良い感じになります。
じぶんの強みを話す
ここは、本当の自分の強みではなく、相手が求めていることを書きます。
あなたが行きたいと思っている病院が、「リハビリテーション病院の病棟看護業務」で求人しているならコミュニケーション能力をアピールすれば良いと分かるので、「私の強みは、患者様とのコミュケーション能力です。」みたいに書くと良いでしょう。
それを表すエピソードを書く
次は、それを表す仕事を振り返ったと思うので、それを書きます。
例えば、リハビリに消極的な患者様に「少しずつでも一緒にやってみましょう」と声をかけて、退院時に「○○さんが励ましてくれたから頑張れたよ」と言ってもらったという経験があれば、それを次に書けば良いです。
強みを活かして転職先の病院で何ができるかを書く
最後は、その強みを活かして転職先で何ができるかを書くととても良い感じで締まります。
リハビリテーション病院の病棟看護業務での求人なので、転職した後も患者さんとのコミュニケーションが大事です。
そのため、自己PRの最後には「貴院でもコミュニケーション能力を活かして、患者様に寄り添いながら看護ができると考えています。」と書きます。
これらをつなげると、
「私の強みはコミュニケーション能力です。回復期病棟では、患者様と根気強く向き合う看護を学びました。中にはリハビリに消極的な患者様もいらっしゃいましたが、「少しずつでも一緒にやってみましょう」と声をかけ続けて意欲を引き出し、退院時、「○○さんが励ましてくれたから頑張れたよ」と言っていただきました。貴院でもコミュニケーション能力を活かして、患者様に寄り添いながら看護ができると考えています。」
となります。
これを読んだ担当者は、「この人なら以前働いていた病院でやっていたことをうちでもやってくれそうだ」と感じて、あなたを採用したくなります。
これが、自己PRの作り方です。
最後に
この3ステップを守って自己PRを作れば、あなたの内定はかなり近づくはずです。
この自己PRは、求人で求められていることを元に作るので、使いまわすことはできません。
それがちょっと面倒ですが、相手に合わせて作っているので、かなり相手を納得させることができる自己PRを作ることができますよ。
参考になれば嬉しいです!